藤井フミヤの「DO NOT」について

不倫を描いたちょっと大人な楽曲
DO NOTは1997年5月7日に発売された藤井フミヤさんの12枚目のシングルで、フジテレビ系ドラマ「ミセスシンデレラ」の主題歌にもなった曲です。イントロはエレピとスライドギターのもやっとした感じの世界観から始まります。この手法は藤井フミヤさんの楽曲では多いのですが、この曲に関しては、アレンジが佐橋さんではなく、富田素弘さんという方です。この曲は、いわゆる不倫する二人の内情を歌った楽曲で、当時流行したドロドロな大人の関係を描いたドラマの内容そのものの楽曲となっております。この曲の特徴としては、まずギターのフェイザーをかけた効果音的な揺れるサウンドに対して、フミヤさんのゆったりとした先の読めない不思議なメロが絡み合い、いわゆるサイケなサウンドとなっているところにありますが、これがまた二人の複雑な心境を書いた歌詞とリンクしており、ただただ漂う、不安や後悔の心情を強く前に出しておりますね。この曲に出てくる真っ白な二人に戻ろうという言葉。これは、いけないとわかっている二人の心情をうまくとらえたワンフレーズとなっていて、でもさよならが言えずに、どんどん深みにはまってしまう苦しみを絶妙に表現しておりますね。この当時の不倫は、まだドラマの世界でのフィクション的な要素が強かったため、流行ったのではないでしょうか?今は連日ワイドショーで叩かれているため、ご法度な世界となってしまているためか、逆に不倫の世界を歌った曲ってあまり見かけない気がします。

間奏からアウトロまでがリンクする非常に良くできた楽曲
この曲の間奏は、力強いギターのユニゾンフレーズとなっておりますが、感情の激しさを表しているように見えますね。そしてこの曲の2番はAメロが存在せず、いきなりBメロから入ってくる構成になっております。ここのBメロに出てくる切ない夜の中で抱いたというフレーズも、不倫の後悔をうまく表現している歌詞ですね。2番は1番より全体的に強めに歌っているところもまた、フミヤさんの表現力の豊かさを前面にだしております。きっと二人は不倫しているうちに、いろいろ感情が複雑になり、苦しさを増していっているのでしょうね。しかも、2番のサビではもう一度二人で歩こう。君のいない明日は見えないという歌詞になっているので、二人になりたい気持ちがどんどん大きくなっていっているあたりを想像しながら聴くと、鳥肌が立ってしまいます。さらに畳みかけるように繰り返しのサビが来ますが、ここではまた真っ白な二人に戻ろうに戻るので、この感情は永遠に決まることなく続いていってしまうのでしょうか?不倫っていけないとわかっているからこそ盛り上がるのでしょうが、リスクの大きさもこの歌詞でかなり伝わってきてしまうところがまた怖いですよね。私自身は不倫の経験はもちろんありませんが、なぜか手に取るように伝わってきてしまうこの感じは何なのでしょうかね?そして、ちょっと音楽的な話になりますが、DONOTは、メロディーがスカスカで、シンプルなため、歌詞を埋め込むと、一音一音が長い尺になるんです。そのあたりが、余計言葉を選んで慎重に考えながら発している感じに聴こえませんか?これが逆に詰め込み過ぎた歌詞になると、せかせかしてこの世界観は出てこないんですね。最後にアウトロですが、こちらもまだまだ決めきれずに続いていくような繰り返しフェードアウトで終わっています。そう考えると、とても良くできた楽曲ですね。

様々な感情で進んでいく情景
DONOTのジャケットは白を基調にして藤井フミヤさんが歩いたり走ったりしている写真が沢山並んでいるデザインになっております。これがずっと続いてしまう不倫を表しているのでしょうか?いろんな動きのある写真があるため、様々な感情とリンクしているようにも観ることができました。逆に裏ジャケットはフミヤさんの写真が一枚だけになっております。これが様々な感情から行きつく一つの答えになっているのかもしれませんね。そして一つ、ジャケットを見て気づいたのですが、当時の8cmシングルには必ずと言ってよいほど、メイン曲、カップリング曲のカラオケバージョンが入っているんですね。90年代は確かにカラオケ黄金期でもありましたので、こういう楽曲構成になっているのでしょう。今思えば貴重な音源かもしれません。

いろんな人が関わることで出来た世界観
DONOTは作詞が藤井フミヤさんで作曲が水政創史郎さん、編曲が富田素弘さん。と全て異なる人で作られた楽曲になっています。同じフミヤさんが歌う楽曲でもいろいろなパターンで作ることによって、幅広い世界観を出してきているんですね。ちなみに作曲者の水政さんはSHERBETSというロックバンドのギタリストです。だからサイケなロック調の楽曲になっているんですね。そして個人的なこの楽曲の聴きどころは、フミヤさんのファルセット(裏声)です。この裏声がなんとも不安定な感情を、より豊かに表現しているのではないかと思うので、そのあたりも注目して聴いてみていただくと、面白いかもしれません。

関連記事

ピックアップ記事

  1. 庭野仁司は、年齢が38歳の美容師です。美容室を経営しているので、時間の自由はきくようなのですが、職業…
  2. 白石達也は映画が好きです。映画を観ることは語学知識も増え、感情を豊かにしてくれます。 彼とは、小学校…
  3. img8853d5568dc8b25676198f62585eca3077eea752526a.jpeg
    シェリール千代谷への口コミ1シェリール千代谷は最寄駅からのルートからは外れるが、徒歩圏内にスーパーが…
ページ上部へ戻る